欠陥マンションの事例を知っておきましょう
一生住む場所として購入するマンション。
あってはならない欠陥マンションを買わないためにも、過去の事例を知っておくことは自己防衛になります。
マンションは、多くの人と共同ですむ場所です。
欠陥が発覚してもすぐに引っ越したり、建替えたりすることは困難です。
欠陥マンションの過去の事例や見分けるポイントを知っておきましょう。
鉄筋不足マンション
スーパーゼネコンでも、、欠陥マンションを作ります。
設計上で必要な鉄筋を128本不足させて高層マンションが建てられていました。
スーパーゼネコンのS建設を含む5社共同で作られたマンションです。
結果的にはミスということで建替えになりましたが、こんなスーパーゼネコンでも欠陥マンションを作ります。
地場のゼネコンでもあり得ることなのです。
経緯はともあれ、建ててから発覚する欠陥マンションを買った人は不幸と言うほかないですね。
また、設計・施工がT建設が担当したマンションでも柱に本来使うべき鉄筋の使用量が不足していることが発覚したケースもありました。
手直し工事を行っていますが、こんなマンションに住んでいることが不幸ではないでしょうか。
建物を支える杭が地盤に到達していない
少し前の話ですが、建物の沈下を指摘され調査を行った結果、建物を支える杭が本来到達しているべき強固な地盤に達していないことで建物が傾きだしたケースです。
この現象は、じつはニュースで流れていないだけで大なり小なりこの現象を持つマンションは結構あります。
住んでいる人が気づいていないケースがほとんどです。
欠陥マンションのチェックポイント
実は、建物が建ってからそのマンションが欠陥を持つかどうかは、かなり調べにくいのが現状です。
多くは専門家による調査が必要ですが、本当に専門家かどうかは、その人の経験や実務をどれだけこなしたかにもより、明確な評価が難しいのが現状です。
欠陥マンションかどうか判断する専門家チームや非営利団体に相談するのがお勧めです。
ただ、素人でも出来ることがあります。
以下は一般的なチェックポイントであり、これで決定的な欠陥が分かるとは限りませんが、自分でできるポイントをご紹介します。
部屋の床にボールを置く
床を支える柱や梁が傾くことで、居室の床にひずみができて傾斜になります。
丸いものを置いて転がりを確認してみるといいでしょう。
ただし、完全に水平である床というものはほぼありません。
極端に転がるようなら欠陥を疑うことができます。
部屋の中の物の水平や垂直
扉の枠やサッシなど、水平や垂直に狂いがあるとマンションの構造物のゆがみが原因であることがあります。
もちろん取り付けの制度もありますが、極端な狂いがある場合は血管を疑いましょう。
壁や床のシミ・カビ
いままでなかった部分にシミやカビが発生したら、どこからか水が浸入している場合があります。
おかしいなと思ったら疑ってみましょう。
フローリングの違和感
一般的なマンションのフローリングは、2重床といって床コンクリートの上から空間を挟んで下地を組みフローリングを張っています。
このフローリングを歩いていて違和感を感じる場合は下地に問題が発生したと思うべきです。
特に、水が常に入り込んでいる場合は下地を腐食させたりする場合があるので、漏水などの欠陥を疑うべきです。
多くの欠陥は、実は新築後すぐにはわかりにくくなっています。
おかしいなと思ったら、売主などに相談することが大事です。